目次
前置き
今回は、バイナリーオプション取引において最もお勧めインジケータを紹介します。
移動平均線
バイナリーオプション取引を行う際には、移動平均線とラインさえ引くことができれば十分取引を行うことが可能です。
私が、その他のインジケータである一目均衡表やボリンジャーバンドやRSIなどを導入していない理由を紹介します。
- バイナリーオプションの取引時間が超短期取引であるため
- チャートが見にくくなるため
- エントリーポイントに対して迷信してしまう可能性
1. インジケータの多くは、基本的に一定の期間の平均値を折れ線グラフなどに図式されたものです。そのため、1分足チャートや5分足チャートを見て、取引を行うバイナリーオプションのような超短期取引(数分間)には機能しづらくなる傾向がある。仮に、期間を狭めたり、反応速度が速いインジケーターを導入したとしても、それは※ダマシを誘発しやすくなります。
2. ライントレードをメインで行う人にとっては、多くのインジケーターを入れてしまうとラインと重なり見づらくなるため。
3. 多くのインジケーターは、組み合わせることで根拠として増すことも事実です。
しかし、ラインと複数のインジケーターを組み合わせることは自身のエントリーポイントを迷信してしまうことにもつながる。
先生!めっちゃわかるわ〜。
うちも、ユーチューブとかでいろんなインジケーターの組み合わせの動画を見すぎたせいで、何を信じていいかわからんもん。
ただ、人によっては、移動平均線以外のインジケーターを使用した方が、自身のトレード戦略に合う方もいると思います。ですので、コチラの記事は参考程度で見るようにしてくださいね!
ダマシ:「ダマシ」とはテクニカルシグナルが発動するor発動しそうなタイミングでシグナルのトレンドに従った売買を行ったもののその逆に動いてしまう現象のこと。
移動平均線とは
移動平均線とは、ある一定期間の価格から平均値を計算し、折れ線グラフで表したものです。その日を含めた過去何日間(または何週間)かの価格を毎日計算するため、平均値が移動していくことから、移動平均線と呼ばれます。
参考文献:SMBC日興証券
移動平均線の種類
- 単純移動平均線(SMA)
- 指数平滑移動平均線(EMA)
- 平滑移動平均線(SMMA)
- 線形加重移動平均線(LWMA)
【それぞれのMAのメリットとデメリット】 移動平均線の種別 メリット デメリット SMA
(単純移動平均線)価格にウェイトをかけない計算方法なので分かりやすく、本来のスムージングという目的を実現しやすい 価格変動に対しての追従が遅延しがち。翌日になると最も古いデータが落ちるため、そのデータが大きい場合は影響を受けやすい EMA
(指数平滑移動平均線)SMAよりも価格変動への追従性が良い。計算の際に古いデータを落とさないため、全てのデータが計算結果に含まれると考えることができる。直近のデータにウェイトをかける累積加重平均 追従性、感応度が良い反面、ダマシも多くなる。計算を開始する起点が異なると、算出結果も異なる SMMA
(平滑移動平均線)EMAと同じ EMAと同じ LWMA
(線形加重移動平均線)直近のデータにウェイトをかけ、古いデータは過去に向けて順次ウェイトを小さくするため、価格変動への追従性が良くなる 感応度が高すぎるため、ダマシに遭うケースが多くなる。移動平均の本質(平均化)からは若干離れた存在であり、その性質をうまく使いこなす必要がある 引用文献:ONADA
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移動平均線のお勧め設定値
- 5 日・20日:短期移動平均線
- 75日:中期移動平均線
- 200日:長期移動平均線
SMAまたはEMAで設定するのがお勧め!
期間は、どちらで設定する場合にも上記の設定値がお勧め。
期間の長さに比例して、意識される可能性が高くなります。
(5日◁20日◁75日◁200日)
移動平均線の法則
グランビルの法則
米国のチャート分析家ジョゼフ・E・グランビル氏が考案した、移動平均線と株価の乖離の仕方や方向性を見ることで、株価の先行きを判断する株式投資理論。
買いパターン
買い(1):価格が移動平均線を下から上に抜けたら買い。
つまり、ゴールデンクロスですね。
買い(2):移動平均線が上むきで、一度上昇を見せた後に、再度移動平均線を下に割り込んで来たら買い。
買い(3):上昇中の移動平均線に向かって価格が下がり、移動平均線の手前・移動平均線にタッチして再度上昇したら買い。
買い(4):移動平均線に対して下に大きく乖離したら買い。
売りパターン
売り(1):移動平均線が下向きになりつつ、価格が移動平均線を下に抜けたら売り。
つまり、デッドクロスですね。
売り(2):移動平均線が下むきで、一度下落を見せた後に、再度移動平均線を上に割り込んだら売り。
売り(3):下降中の移動平均線に向かって価格が上がり、移動平均線の手前・移動平均線にタッチして再度下落したら売り。
売り(4):移動平均線に対して上に大きく乖離したら売り。
パーフェクトオーダー
上・下どちらかに方向感があることを指し、移動平均線が期間順に整列している状況。
上昇のパーフェクトオーダー
上方向に短期→中期→長期の順で整列している状況。
上昇のパーフェクトオーダー形成中は、買い(ロング・high)でエントリーする方が優位性が高くなる。
下降のパーフェクトオーダー
下方向に、短期→中期→長期と整列している状態。
下降のパーフェクトオーダー形成中は、売り(ショート・low)でエントリーする方が優位性が高くなる。
ゴールデンクロス
上昇トレンド開始のサイン
- 期間の短い移動平均線が、期間の長い移動平均線を下から上に抜けた時
- ローソク足が、移動平均線を下から上に抜けた時
デッドクロス
下降トレンド開始のサイン
- 期間の短い移動平均線が、期間の長い移動平均線を上から下に抜けた時
- ローソク足が、移動平均線を上から下に抜けた時
🌟ワンポイント
ゴールデンクロス・デッドクロスは、期間が長い移動平均線を抜ければ抜けれるほど上昇・下落のサインとしては強くなる。
ローソク足が移動平均線を抜ける場合のゴールデンクロスの例
1のポイントより、2のポイントを上抜けした方が、今後上昇する根拠が強くなる。
理由は、黄色は期間75日に対し青色は期間200日であるため。
※バイナリーオプションの取引ではコチラを使用するのがお勧め!
移動平均線同士のゴールデンクロス
コチラも上記と同様に、1のポイントよりも2のポイントを上抜けした時が今後上昇していく可能性は高くなる。
理由は、黄色は期間75日に対し青色は期間200日であるため。
移動平均線の学習にお勧め書籍紹介
この一冊で、グランビルの法則からゴールデンクロス・デッドクロス・パーフェクトオーダーまで網羅しています!
移動平均線について、もっと深く勉強してみたい方にはおすすめ!
次回の予告
次回は、移動平均線を使ったトレード戦略を公開します!
お楽しみに!