<注意事項>
私の経験談や分析をまとめたものであり、いずれもの金融商品取引における利益の発生を約束するものでは全くございません。加えて、投機を促すものでもございません。
・前回の記事はこちら
導入
今回で、プライスアクションの最終章です。
前回お話しした、『値幅観測論』を用いて実践に活かせる方法をご紹介します。
待ってしました!
本記事は、以下の2つの構成になります。
- 『値幅観測論』をチャートに反映させる方法
- 実践で活用できる売買戦略
以上の2つです。
本編
前回の値幅観測論を思い出していただくために、一度こちらのチャートをご確認ください。
どこからどこまでがN計算・E計算・V計算・VT計算なのかを、上記のチャートで思い出していただけましたでしょうか?
はい!👍復習はバッチリです!
さっすが!👏
フィボナッチを使用した値幅観測論の測り方
出ました!!フィボナッチ!黄金比率のやつですよね。
すごい正解!👏
これは、たまに使ってます(笑)✌️
※フィボナッチを使用した値幅観測の方法としては、フィボナッチの始点をトレンドの始点に合わせて引っ張ります。
上昇トレンドの場合には、フィボナッチの数値をエリオット波動でいう1波動の高値と、押し目にあたる(2波動の安値・3波動の始点)に合わせるようにしてください。
下降トレンドの場合には、フィボナッチの数値をエリオット波動でいう1波動の安値と、戻り高値(2波動の高値・3波動の始点)に合わせようにしてください。
※フィボナッチに関する説明は、こちらの記事を参照ください。
値幅を測っての値幅観測
こちらは、N計算・E計算で使用されている方が多い印象を受けます。
もちろん、どの値幅計算でも活用いただけます。
売買戦略
では、お待ちかねの売買戦略を紹介します。
待ってました💓
フィボナッチを使用して、値幅観測を行った場合でも、以下で説明する同様の売買戦略を行うことが可能です。また、今回はN計算・E計算での戦略を紹介しますが、どの値幅計算においても同様の考えを応用可能です。
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一つ目の売買戦略としては、上記のチャートのように、値幅観測をおこなった各計算の上限・下限での逆張りです。
つまり、上昇トレンドの場合には、N計算値の上限にて逆張LOW。E計算の上限にて逆張りLOW。
対して、下降トレンドの場合には、N計算の下限にてHIGH。E計算の下限にてHIGH。
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2つ目の売買戦略です。
<条件>
- 上位足においてトレンドが発生していること
- 現在の価格が、各値幅観測内で推移していること
上記のチャートは、1時間足の波形を観察していると仮定します。
上記のチャートは、上位足にて上昇トレンドが発生しているケースです。また、現在N計算の値幅内で推移しています。
こういったケースでは、観察する時間足を1時間足から、15分足または5分足とスケールを下位足に移行していきます。その後、下位足にて買える(HIGH)で入れるポイントを探ります。
上位足の流れは、上↑であるため、下位足でも上↑HIGHで入れるポイントを探るわけです。
薄青の部分を『上昇の余地』と呼んでいます。上昇の余地を埋めに行く取引の詳しい解説は、こちらの記事を参照ください。
こちら上記チャートは、上位足にて下降トレンドが発生しているケースです。
先ほどと反対にこちらでは、下位足にて売り(LOW)で入れるポイントを探ります。
上位足の流れは、下↓であるため、下位足でも下↓LOWで入れるポイントを探るわけです。
薄赤の部分を『下落の余地』と呼んでいます。下落の余地を埋めに行く取引の詳しい解説は、こちらの記事を参照ください。